公務員・キャリア

公務員の仕事がつらい理由

男の子
公務員の仕事がつらいという理由を分析します!

公務員になった方はすごい

前提として、公務員試験をくぐりぬけて公務員になった方々は素晴らしいです。

なぜなら、対策に約1,000時間必要といわれる難関試験を突破し、公益のために働こうという強い志を持っているからです。

そして事実として、多くの公務員は勤勉かつ能力が高い方々ばかりです。

実際、僕のいた県庁でも周りは皆さん優秀でした。高い文書作成能力、調整能力を駆使してバリバリ仕事していました。

・勤勉
・常識がある
・能力が高い

にもかかわらず、「その力の使い方間違ってない?」という場面に何度も出くわしました。

勤勉で能力がある人間が集まっているにもかかわらず、「なぜ公務員の組織は働きづらくなってしまいのでしょうか?」

これらの疑問が現役公務員時代にはいつも頭にありました。

公務員はみんな常識人

公務員は常識人で基本85%くらいはいい人です。残りの15%はどこの組織でも存在する、いわゆる変な人です。

常識的である程度教養もあって、他人のことや公益のことも考えられるというのは公務員全体のベースにあるのは事実です。

けれども、仕事が繁忙になると、ある要因から他人のことを気遣えない状況に置かれてしまいます。

個人はその要因にあらがうことができないのですが、なかなかそのことに気づくことも難しいです。

公務員の仕事はつらい

結論から言えば、公務員を様々なしがらみに苦しめられて、能力が十分に発揮できる環境にありません。

よって、仕事がつらくなり、組織そしての機能も最大限に発揮しているとは言い難いです。

その理由を詳しく見ていきましょう。

個人と組織の違い

個人と組織は別の生き物であるといえます。もちろん、組織は個人のあつまりなので個人の決定や意志が反映するかのように思えます。

けれども、組織は各個人間の総体として現れるため、組織が独自の生き物のように現象してしまうのです。

そのような組織という独自の怪物が生み出す制度というのは、個人の福利を増進するよりもむしろ害することの方が多いようです。

仕事がつらい理由「疎外」

抽象的に言えば、組織が個人を疎外するという現象が起きています。

実はこれは公務員の組織だけではなく、大企業などの組織全般についていえることです。

組織による疎外とは、具体に言えば、組織としてつくる目標やルールが個人を縛り付けることです。

このような状態では個人の能力が発揮されにくく、個人間の関係がギスギスしたものになってしまいます。

公務員(個人)を疎外する公務員の制度

〇 年功序列

〇 事務分担
〇 減点主義

〇 保守主義

〇 法令順守主義

これらの制度が優秀な公務員の能力発揮を妨げているのです。

年功序列

公務員は簡潔に言うと、基本的に働いた年数(号給)により給与が決定します。号給は勤務年数に応じて上昇していくのです。

そこでは「どれだけアウトプットをしたか」などということは求められません。出勤さえしていれば給与がもらえる仕組みですし、むしろ仕事をしないほうが個人(公務員)にメリットがあるのです。

このような環境であれば、当然仕事をしない人間がでてきます。なぜなら、仕事を一生懸命してもしなくても給与は変わらないし、むしろ評価が下がる可能性があるからです。

これは個人を責めるというより組織の本質を見極めないといけません。もちろん、ご想像のように組織は変わりませんがね。

事務分担

事務分担とは職責に応じて仕事の割り振りを行う事です。だいたい、1年のはじめ、年度当初(4月)に行われます。

年度途中で退職者や仕事でパンクした人が出ると、周りがフォローすることになります。

この「事務分担は仕事ができる人ほど多くなる法則」が存在します。1年間で処理しなければならない仕事は決まっているので、係長等のリーダーは仕事が早くできる人に割り振っていくのです。

年度途中で仕事が停滞していたり、一部の人の残業が多くなっていたりすると、そういう人から仕事の処理が早い人に割り振っていくことになります。

減点主義

公務員の評価は加点主義ではありません。ミスをしないことが大事ですし、評価が高くなります。

このような状況だと、個人はミスをしたくないので仕事が増えるのを極度に嫌がることになります。

増えた仕事をこなしても給料は増えないし、ミスする可能性もあると思えば公務員が仕事に消極的になるのも理解できます。

保守主義

さらに、公務員は仕事でミスをすると、職場や庁内全体に「語り継がれる」ことになります。

どういうことかというと、職員がした仕事での達成、失敗などは「噂」として残ることになります。

・「Aはこの職場にいたときはバリバリしごとしてた」
・「Bは優秀だったけど、メンタル壊れて閑散部署にいったよ」
・「Cは優秀だけど少し癖がある」
・「Dは前警察に捕まったらしいよ。毎日Yahooニュースみてる」
これらの声は実際、すべて職場で聞いてものです。
 
このような評判は良いものであれば結構ですが、悪いものだと割と恥ずかしいです。公務員は恥をかかないよう一生懸命仕事をすることになります。
ミスをしない方法
もっとも簡単な方法は仕事のやり方を変えないことです。大きなミスというのは新しいことをやるときに生まれます。
 
つまり、公務員は新しい仕事を極度に嫌がります。普段は前例踏襲で仕事をしているので前例がないと焦ります。
 
こんな感じで公務員の現状維持が導き出されることになります。

組織は改革しうるか?

このように公務員はさまざまな制度により縛られ、仕事にやりがいを感じられず、組織全体のパフォーマンスも低下しているのが分かります。

理由が分かっているなら変える努力をしろよという反論については、自分の人生をかけてやるにはコスパが悪すぎるということです。

国なら事務次官、県なら副知事、市なら副市長など公務員の再頂点ポストになるころには60歳になっているはずですが、そこから新しい改革をやろうなんて思えないでしょう。

また、「副リーダー」というポジションでは選挙で選ばれたTOPや部下から要望などさまざまな複雑なしがらみを突破するのは非常に困難です。

そんなことをするなら、自分で事業をしたり、投資で稼いで豊かに余裕のある暮らしをするために努力したほうがよっぽど報われます。

このように公務員はさまざまなしがらみに苦しめられながら仕事をしています。しかも能力が発揮できず、やりがいも感じない。

職員同士も仕事の押し付け合いでギスギスしているなど理不尽なことに満ちています。お客様から感謝されることもそう多くはないでしょう。

働いても働いても報われない蟻地獄・・・

そんな公務員はどのような生き方をしていけばよいのでしょうか?

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